百人一首 40番 忍ぶれど
平兼盛の歌です。決まり字は「しの」、出典は拾遺集の恋一です。
忍ぶれど 色に出にけり 我が戀は
ものや思ふと 人の問ふまで
読み:しのぶれど いろにいでにけり わがこいわ ものやおもうと ひとのとうまで
現代語訳 人に知られまいと隠してきたのに、わたしの恋は顔色に出てしまった。「もの思いをしているのですか」と人がたずねるほどに。
読み方
昔のかなづかい:しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで
40番を、かるたで読み上げるときの今の発音で書くと「しのぶれど いろにいでにけり わがこいわ」「ものやおもうと ひとのとうまで」になります。40番は、拾遺集の「恋一」の部にのっている恋の歌で、拾遺集の中では622番の歌です。
「読み上げ」は、この端末に入っている日本語の声で読みます。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。
ことばの説明
- 忍ぶ(しのぶ)語
- 人に知られないようにかくす。(デジタル大辞泉「忍ぶ」)
- 色(いろ)語
- 顔に出る表情やようす。(デジタル大辞泉「色」)
この歌の場面
天徳4年の内裏歌合で「しのぶ恋」をテーマに出された歌です。人に知られまいとかくしてきたのに、顔色に出てしまい、もの思いですかと人にたずねられるほどになった、という恋のはずかしさがよまれています。
作者の平兼盛
三十六歌仙の一人で、光孝天皇の玄孫にあたります。家集「兼盛集」があり、990年に亡くなりました。(デジタル大辞泉「平兼盛」)
「し」で始まる歌
40番のほかに「し」で始まる歌は1首あります。40番の決まり字は「しの」なので、2文字目の「の」まで聞くと、この歌だとわかります。
- 37番 白露に 風の吹きしく 秋の野は(決まり字「しら」)
40番は二字決まりの歌なので、百人一首クイズの二字決まりで練習できます。
歌と読みの出典:ウィキソース「小倉百人一首」(歌・歴史的仮名遣いの読み・作者・出典)、照合:ウィキペディア「百人一首」の歌一覧(歌の読みと決まり字を1首ずつ照合)(確認日 2026-10-30)。現代語訳と説明はこのサイトが書いたものです。