百人一首 70番 寂しさに
良暹法師の歌です。決まり字は「さ」、出典は後拾遺集の秋上です。
寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば
いづこも同じ 秋の夕暮
読み:さびしさに やどおたちいでて ながむれば いずこもおなじ あきのゆうぐれ
現代語訳 さびしさにたえかねて家を出て、あたりをながめてみると、どこも同じようにさびしい秋の夕暮れだった。
読み方
昔のかなづかい:さびしさに やどをたちいでて ながむれば いづこもおなじ あきのゆふぐれ
70番を、かるたで読み上げるときの今の発音で書くと「さびしさに やどおたちいでて ながむれば」「いずこもおなじ あきのゆうぐれ」になります。70番は、後拾遺集の「秋上」の部にのっている秋の歌で、後拾遺集の中では333番の歌です。
「読み上げ」は、この端末に入っている日本語の声で読みます。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。
ことばの説明
- 眺む(ながむ)語
- ぼんやりと見やる。もの思いにふける。(デジタル大辞泉「眺む」)
- 夕暮れ(ゆうぐれ)語
- 日が暮れるころ。(デジタル大辞泉「夕暮れ」)
この歌の場面
さびしさにたえかねて家の外に出てあたりをながめたら、どこも同じようにさびしい秋の夕暮れだった、という歌です。のちに秋の夕暮れをよむ多くの歌に影響をあたえた一首とされています。
作者の良暹
比叡山の僧で、祇園の別当をつとめました。後拾遺和歌集などに約30首が入っています。(デジタル大辞泉「良暹」)
「さ」で始まる歌
「さ」で始まる歌は、百人一首の中でこの70番の1首だけです。そのため「さ」と聞いた瞬間に、この歌の札が決まります。
70番は一字決まりの歌なので、百人一首クイズの一字決まりで練習できます。
歌の表記について
ウィキソースは「いづくも」。ウィキペディアの一覧と良暹の記事がどちらも「いづこも」なので、「いづこも」にした。
歌と読みの出典:ウィキソース「小倉百人一首」(歌・歴史的仮名遣いの読み・作者・出典)、照合:ウィキペディア「百人一首」の歌一覧(歌の読みと決まり字を1首ずつ照合)(確認日 2026-10-30)。現代語訳と説明はこのサイトが書いたものです。