百人一首 77番 瀬を早み
崇徳院の歌です。決まり字は「せ」、出典は詞花集の恋上です。
瀬を早み 岩にせかるる 瀧川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
読み:せおはやみ いわにせかるる たきがわの われてもすえに あわんとぞおもう
現代語訳 川の流れがはやいので、岩にせきとめられる急流が二つにわかれてもまた一つになるように、いまは別れても、いつかきっとあなたに会おうと思う。
読み方
昔のかなづかい:せをはやみ いはにせかるる たきがはの われてもすゑに あはむとぞおもふ
77番を、かるたで読み上げるときの今の発音で書くと「せおはやみ いわにせかるる たきがわの」「われてもすえに あわんとぞおもう」になります。77番は、詞花集の「恋上」の部にのっている恋の歌で、詞花集の中では228番の歌です。
「読み上げ」は、この端末に入っている日本語の声で読みます。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。
ことばの説明
- 瀬(せ)語
- 川の流れのはやいところ。(デジタル大辞泉「瀬」)
- 堰く(せく)語
- 流れをせきとめる。(デジタル大辞泉「堰く」)
この歌の場面
岩にせかれて二つに分かれた急流が、下流でまた一つになるように、今は引き離されても、いつかきっとあなたと会おう、という強い恋の歌です。流れのはやい川の勢いが、思いの強さと重なります。
作者の崇徳天皇
第75代の天皇で、鳥羽天皇の第1皇子です。保元の乱に敗れ、讃岐に流されました(1119〜1164年)。(デジタル大辞泉「崇徳天皇」)
「せ」で始まる歌
「せ」で始まる歌は、百人一首の中でこの77番の1首だけです。そのため「せ」と聞いた瞬間に、この歌の札が決まります。
77番は一字決まりの歌なので、百人一首クイズの一字決まりで練習できます。
歌と読みの出典:ウィキソース「小倉百人一首」(歌・歴史的仮名遣いの読み・作者・出典)、照合:ウィキペディア「百人一首」の歌一覧(歌の読みと決まり字を1首ずつ照合)(確認日 2026-10-30)。現代語訳と説明はこのサイトが書いたものです。