百人一首 4番 田子の浦に
山部赤人の歌です。決まり字は「たご」、出典は新古今集の冬です。
田子の浦に 打出でてみれば 白妙の
ふじの高嶺に 雪は降りつつ
読み:たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたかねに ゆきわふりつつ
現代語訳 田子の浦の浜辺に出て遠くをながめると、真っ白な富士の高い峰に、いまも雪がふりつづいている。
読み方
昔のかなづかい:たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ
4番を、かるたで読み上げるときの今の発音で書くと「たごのうらに うちいでてみれば しろたえの」「ふじのたかねに ゆきわふりつつ」になります。4番は、新古今集の「冬」の部にのっている冬の歌で、新古今集の中では675番の歌です。
「読み上げ」は、この端末に入っている日本語の声で読みます。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。
ことばの説明
- 田子の浦(たごのうら)歌枕
- 静岡県の駿河湾ぞいの海岸。富士山をのぞむ名所。(デジタル大辞泉「田子の浦」)
- 高嶺(たかね)語
- 高い山の頂。(デジタル大辞泉「高嶺」)
この歌の場面
駿河湾ぞいの浜に出て、ふと見上げると、真っ白な富士山が目に飛びこんでくる場面です。峰には今も雪がふりつづいていて、その雄大さに息をのむようすが伝わります。万葉集にも、少しちがう形でこの歌がのっています。
作者の山部赤人
奈良時代前期の歌人で、三十六歌仙の一人です。自然の美しさをよんだ歌にすぐれ、柿本人麻呂とならんで歌聖と呼ばれました。生年と没年はわかっていません。(デジタル大辞泉「山部赤人」)
「た」で始まる歌
4番のほかに「た」で始まる歌は5首あります。4番の決まり字は「たご」なので、2文字目の「ご」まで聞くと、この歌だとわかります。
- 16番 立別れ いなばの山の 嶺におふる(決まり字「たち」)
- 34番 誰をかも 知る人にせむ 高砂の(決まり字「たれ」)
- 55番 瀧の音は たえて久しく なりぬれど(決まり字「たき」)
- 73番 高砂の 尾の上の桜 咲きにけり(決まり字「たか」)
- 89番 玉の緒よ たえなば絶えね ながらへば(決まり字「たま」)
4番は二字決まりの歌なので、百人一首クイズの二字決まりで練習できます。
歌と読みの出典:ウィキソース「小倉百人一首」(歌・歴史的仮名遣いの読み・作者・出典)、照合:ウィキペディア「百人一首」の歌一覧(歌の読みと決まり字を1首ずつ照合)(確認日 2026-10-30)。現代語訳と説明はこのサイトが書いたものです。