早口言葉の練習
やさしいものから順に、ゆっくり、ふつう、タイマーの3段階で練習します。録音して聞き返すこともできます。
3回言えるかタイマー
庭には二羽鶏がいる
にわにはにわにわとりがいる
「はじめる」を押すと、3つ数えてからスタートします。
「読み上げ」は、この端末に入っている声で読みます。漢字の読みまちがいがないよう、ひらがなの読みを渡しています。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。
タイマーの秒数はこのページの中だけで数えて、どこにも送りません。ページを閉じると消えます。
練習の順番
ステップ1 レベル1
庭には二羽鶏がいる
にわにはにわにわとりがいる
ステップ2 レベル2
隣の客はよく柿食う客だ
となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ
ステップ3 レベル3
生麦生米生卵
なまむぎなまごめなまたまご
ステップ4 レベル4
東京特許許可局
とうきょうとっきょきょかきょく
ステップ5 レベル5
貨客船の旅客
かきゃくせんのりょきゃく
ボタンを押すと、端末の声で読み上げて、上のタイマーにその早口言葉を出します。どこにも送りません。
録音して聞き返す
録音は端末の中だけで行い、どこにも送りません。ページを閉じると消えます。
録音した声は、このページのメモリーの中にだけあり、保存も送信もしません。
練習の進め方
早口言葉の練習は、短くてやさしいものから始めて、少しずつレベルを上げていくのが近道です。上の「練習の順番」では、レベル1からレベル5まで、一つずつ早口言葉を選んでいます。それぞれ「ゆっくり3回」「ふつうの速さで3回」「タイマーで3回」の順に進めます。
「ゆっくり」のボタンを押すと、端末の声がゆっくり読み上げ、同時にタイマーにその早口言葉が出ます。声を聞いたら、同じくらいの速さで3回まねします。つかえずに言えたら「ふつう」に進み、それも言えたらタイマーで時間をはかります。3回とも言えたら、次のレベルへ進みます。
タイマーの使い方
「はじめる」を押すと、3、2、1と数えてからスタートします。1回言い終わるたびに「言えた」を押すと、その回の秒数が記録され、3回目が終わると、合計の秒数と、いちばん速かった回の秒数が出ます。つかえたときは、言い直してから「言えた」を押してください。秒数はこのページの中だけで数えていて、どこにも送りません。ページを閉じると消えます。
録音して聞き返す
「録音する」を押すと、この端末のマイクで自分の声を録音し、すぐに聞き返せます。自分では言えたつもりでも、聞き返すと音がまざっているところに気づくことがあります。録音はこの端末の中だけに置かれ、どこにも送られません。ページを閉じると、録音も消えます。マイクを使うには、ブラウザがマイクの使用を確かめる画面で許可してください。録音のできないブラウザでは、録音のボタンは出ません。
外郎売(ういろううり)について
このページの下には、「外郎売」の全文をのせています。外郎売は、二代目市川團十郎が1718年に演じた歌舞伎のせりふで、薬の外郎を売る商人が、その薬の由来と効きめを長い口上で語る場面です。後半には、言いにくい音を次々に並べたところがあり、アナウンサーや俳優が声に出す練習によく使われてきました。
全文は長いので、いくつかの段落に分けています。いきなり全部を言おうとせず、一つの段落を何日かかけて言えるようにしてから、次の段落に進んでください。むかしのことばが多いので、意味がわからないところは読み飛ばしてかまいません。音のつながりを楽しむだけでも十分です。
毎日少しずつ
早口言葉は、一度にたくさん言うより、毎日ひとつずつ続けるほうが楽しめます。毎日の脳トレのページでは、日付ごとにひとつの早口言葉を出しているので、朝のひと言にも使えます。言えたら、自分に拍手をしてください。
うまくいかない日は
同じ早口言葉でも、日によって言いやすかったり、言いにくかったりします。うまくいかない日は、レベルを一つ下げて、ゆっくり3回だけ言って終わりにしても十分です。タイマーの秒数は、きのうの自分と比べるためのもので、ほかの人と比べる必要はありません。少しでも速くなった日や、つかえずに言えた日は、それだけで大きな前進です。
外郎売(ういろううり)の全文
その1
「拙者親方と申すハ。御立合の中に。御存のお方もござりませうが。お江戶を立て二十里上方。相州小田原。一しき町をおすぎなされて。靑物町を登りへお出なさるれバ。欄干橋虎屋藤右衞門。只今ハ剃髮いたして。圓齋となのりまする。
その2
元朝より大晦日まで。御手に入まする此藥ハ。昔ちんの國の唐人。うゐらうといふ人。わが朝へ來り帝へ參內の折から。此藥を深く籠置。用ゆる時は一粒づゝ。冠のすき間より取出す。依て其名を帝より。頂透香と給ハる。則文字にハいたゞきすく香と書てとうちんかうと申す。
その3
只今ハ此藥殊の外世上に弘り。ほう〴〵に似看板を出し。イヤおだハらの灰俵のさん俵の炭俵のと。いろ〳〵に申せども。平がなをもつてうゐらうと致たハ。親方ゑん齋ばかり。もしやお立合の中に。熱海か塔の沢へ湯冶にお出なさるるか。又ハ伊勢御參宮の折からハ必ず。門ちがひなされまするな御登ならバ右の方。お下なれバ左側八方が八棟おもてが三ッ棟玉堂造はふにハ菊に桐のたうの御紋を御赦免有て系圖正しき藥でござる。
その4
イヤ最前より家名のぢまんばかり申ても。御存ない方には。正身の胡椒の丸吞。白川夜舩。さらバ一粒たべかけて。其氣味合をお目に懸ませう。先此藥をかやうに一粒舌の上へのせまして。腹內へ納めまするとイヤどふもいへぬハ。いかん肺肝がすこやかに成て。薰風咽より來。口中びりやうを生ずるがごとし魚鳥木の子麵類の喰合せ。其外万病速功あること神のごとし扨此藥第一の奇妙にハ舌のまハる事が。錢ごまがはだしで逃る。ひよつと舌が廻り出すと。矢も楯もたまらぬじや。
その5
そりや〳〵〳〵そりや〳〵まハつて來たハ廻つてくるハ。あわや咽。さたらな舌にかげさしおん。はまの二ッは唇の輕重かいごふ爽に。あかさたなはまやらわ。おこそとのほもよろお。一ッぺぎへぎにへぎほし。はじかみ盆まめ盆米ぼんごぼう。摘蓼つミ豆つミ山椒書写山の社僧正こゞめのなま嚙小米のなまがミこん小米のこなまかみ繻子ひじゆす。繻子しゆちん。
その6
親も嘉兵衞子も嘉兵衞。親かへい子嘉へい子嘉兵衞親かへい。古栗の木のふる切口。雨がつぱがばん合羽か貴樣のきやはんも皮脚半。我等がきや半も皮脚半。しつかわ袴のしつぽころびを。三針はりなかにちよと縫て。ぬふてちよとぶんだせ。かハら撫子野石竹。のら如來のら如來。ミのら如來にむのらによ來一寸のお小佛に。おけつまずきやるな細溝にとちよによろり。京のなま鱈奈良なま學鰹。ちよと四五〆目。
その7
おちやたちよお茶たちよ。ちやつとたちよ茶たちよ。靑竹茶箭でお茶ちやとたちや。くるハ〳〵何が來る。髙野の山のおこけら小僧狸百疋箸百ぜん天目百ぱい棒八百ぽん武具馬ぐぶぐばぐ三ぶぐばぐ。合せて武具馬具六ぶぐばぐ。
その8
菊栗きくくり三きく栗合てむぎこみむむぎごミ。あのなけしの長なぎなたハ誰長長刀ぞ向ふのごまがらハゑの胡麻からか眞ごまからか。あれこそほんのま胡麻殼がらぴい〳〵風車おきやがれこぼし。おきやがれこぼし。ゆんべもこぼして又こほした。
その9
たあぷぽゝたあぷぽゝちりから〳〵つつたつぽ。たぽ〳〵干だこ落たら煑てくを。にても燒ても喰れぬ物ハ五德鐵きうかな熊どうじに石熊石持虎熊虎きす中にもとうじの羅生門にハ。茨木童子が。うで栗五合つかんでおむしやるかの賴光のひざ元去ず。鮒きんかん椎茸定めてごだんなそば切そうめん。うどんかぐどんなこ新發知小棚のこ下に小桶にこみそがこ有ぞ。こ杓子こもつて。こすくてこよこせ
その10
おつとかてんだ心得たんぽの川崎。かな川程がや。とつかハはしつて行ばやいとを摺むく三里ばかりかふち沢平塚大磯がしや小磯の宿を七ッおきして早天さう〳〵相州小田原とうちん香隱れござらぬ貴賤群衆の花のお江戶の花うゐらう。
その11
あれあの花を見てお心をおやハらぎやつといふ。產子這子に至るまで此のうゐらうの御評判御ぞんじないとハ申されまい〳〵つぶりまいつぶり角出せ棒だせぼう〳〵まゆに。うす杵すりばちばち〳〵ぐわら〳〵〳〵と。はめを弛して今日御出の何茂樣に。上ねバ成ぬ賣ねバ成ぬと。息せい引ぱり東方世界の藥の元〆藥師如來も上覽あれと。ホヽ敬て。うゐらうハいらつしやりませぬか。
本文と読みがな:外郎売(うゐらう賣のせりふ)(ウィキソース(ウィキメディア財団)、底本は烏亭焉馬『花江都歌舞妓年代記』(1841年刊)、国立国会図書館デジタルコレクション pid 2554363、2026-10-31に確認)。段落の分け方:外郎売(口上)(ウィキペディア日本語版)。本文と読みがなは底本のとおりで、仮名づかいと漢字は江戸時代の版のままです。段落の分け方は、よく使われる11段落にそろえています。いま舞台や練習で読まれている形とは、言い回しが少しちがうところがあります。
外郎売は1718年に初めて演じられた歌舞伎のせりふで、著作権の保護期間が終わっています。