あたまノート

百人一首 82番 思ひわび

道因法師の歌です。決まり字は「おも」、出典は千載集の恋三です。

思ひわび さても命は あるものを
憂きに堪へぬは 涙なりけり

読み:おもいわび さてもいのちわ あるものお うきにたえぬわ なみだなりけり

現代語訳 つれない人を思ってなやみ苦しんでも、命はなんとかつながっているのに、つらさにたえられずにこぼれてくるのは、涙なのだった。

作者
道因法師(だういんほふし)
決まり字
「おも」(2字決まり)
出典
千載集 恋三 817番
部立
恋

読み方

昔のかなづかい:おもひわび さてもいのちは あるものを うきにたへぬは なみだなりけり

82番を、かるたで読み上げるときの今の発音で書くと「おもいわび さてもいのちわ あるものお」「うきにたえぬわ なみだなりけり」になります。82番は、千載集の「恋三」の部にのっている恋の歌で、千載集の中では817番の歌です。

「読み上げ」は、この端末に入っている日本語の声で読みます。声によっては不自然に聞こえることがあります。読み上げのために何かを送ることはありません。

ことばの説明

思ひ侘ぶ(おもいわぶ)語
思いなやんで、つらく思う。(デジタル大辞泉「思ひ侘ぶ」)
憂し(うし)語
つらい。いやだ。(デジタル大辞泉「憂し」)

この歌の場面

つれない人を思いなやんでも、命はなんとかつながっているのに、つらさにたえきれずにこぼれてくるのは涙だ、という歌です。命と涙を対比させて、恋の苦しさを表しています。

作者の道因

俗名を藤原敦頼といい、たくさんの歌会に参加したあと出家しました。千載和歌集などに歌が入っています。(デジタル版 日本人名大辞典+Plus「道因」)

「お」で始まる歌

82番のほかに「お」で始まる歌は6首あります。82番の決まり字は「おも」なので、2文字目の「も」まで聞くと、この歌だとわかります。

82番は二字決まりの歌なので、百人一首クイズの二字決まりで練習できます。

歌と読みの出典:ウィキソース「小倉百人一首」(歌・歴史的仮名遣いの読み・作者・出典)、照合:ウィキペディア「百人一首」の歌一覧(歌の読みと決まり字を1首ずつ照合)(確認日 2026-10-30)。現代語訳と説明はこのサイトが書いたものです。